定期的に話題に上がるテーマですが…
みなさんは箸の持ち方が変な人って気になりますか？
かくいう僕は普通だと思います。
学校の先生だった祖母が、その辺しっかり見る人だったので。熱血指導されたわけでもないし、最初から難しいとも思ってなかったですが。
別に、友達や同僚に直してほしいと思ったことはありません。
プロ野球で種田仁さん（元中日→横浜）のバッティングフォームを見た時と同じく、「よくそれでいけるなー」と感心するくらい。
あらためてみるとすげえ
世間の声に耳を傾けると…
他人の箸の持ち方、8割が「気になる」と回答 - エキサイトニュース
3年前の記事でこんな感じなので、まだまだ批判は根強いみたい。
確かに、TVやSNSで食事シーンを晒した有名人が、チクチク言われることありますね。知り合いでもない人に言いたくなるってなかなかすごい。
この批判精神の源はどこからくるんでしょう。
いま世間を賑わすスシローペロペロみたいに衛生面の実害はないし、同じ日本人として恥ずかしい‥‥というほど大袈裟なものではない、はず。
育ちの悪い、見苦しい振る舞いを見るのがなんか嫌。
強引に言語化するとこうでしょうか。単純に見苦しい、汚い。清潔感を乱す人への批判と近いニュアンスを感じます。
確かにネクタイの結び方がくっちゃくちゃだったら指摘したくなりますよね。それでも、あえてラフに着崩すのが好意的に見られるケースもある。二次会でタクシーを緩めようとする竹野内豊に、「ちゃんと締めろ！」って抗議する人あんまりいないと思うんですよ。
なぜ、箸はこんなにも叩かれやすいのか？
思うに、”子どもだってできること”っていうのが大きいんじゃないかと。
「誰でもできる努力をしてこなかった」
「間違いを指摘されても直そうとしない」
こういうメンタリティの持ち主認定されているフシを感じます。
ネクタイは冠婚葬祭の時くらいしかつけない人もいるけど、箸は毎日のものでしょうと。開き直んなと。
とはいえ、当事者はそれほど簡単じゃないんですよね。
あのダルビッシュ有さんですら、こうTweetしてるほど。
ゆたぼんさんのお箸の持ち方どうこうってあんなん俺からしたら上手く持ててるからな。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) February 3, 2020
自分で言うのは変やけど俺は酷い。
てか他人が箸で攻撃してくるわけでもないのに、なんでそんなん叩くんやろ。
歩き方、走り方変で叩かれなくない？
おそらく、日本で歴史上もっとも指先の器用なピッチャーですよ！？
そんな方が箸をうまく持てず、箸レスバの典型的な返しをするんですから親近感がわくというものです。フォークだったらちゃんと投げれるのに。
ダルさんの対応はまだ穏便な方で、箸を正しく持てない人のなかには「そんな反発せんでも」というくらい頑な人がいる。強烈なコンプレックスを感じます。
おそらく、指摘する側と指摘される側に、難易度のイメージギャップがあるからでしょうね。何でやんねえの→簡単に言うなよ！の黄金コンボ。
字が汚い、というのにも近いかもしれない。
あとは、叩く側にとってはとことん使いやすいですからね。
ダルビッシュもゆたぼんも大物女優も、箸さえちゃんと持てれば出鼻をくじくことができる。とても悲しい話ですけど。
美しい文化は残ってほしい。今は変な人でも、無理なく直したいと思える。
そんな素敵な取り組みってないもんですかね。
個人的には、綾瀬はるかさんが週1でゲストを呼んで、ご飯を食べながらふんわり矯正をうながす箸番組を希望します。
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最後に「話がちがうじゃねえか！」と言われそうですが。
僕は、もし妻や子どもが変な持ち方してたら十中八九、直させます。
理由は単純で、ダサいから。
多少正しくなくてもエレガントだったら全然OKですが、箸にも棒にもかからないようなのはギルティです。
これはマナーや育ちの問題じゃなくて、単純にセンスの話。
デートでバッティングセンターに行って、妻が種田の型で構えたら「いや恥ずい恥ずい恥ずい普通でいい！」ってなるでしょ。それだけ。
みなさまは心の赴くままになさってください。
