眠眠カフェイン

横になって読みたい寝言

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あけましておめでとうございます ~年始1発目のフードデリバリーでミスを食らう~

あけましておめでとうございます。
虫の息で更新を続けておりますが、今年はなんとか実りある年を過ごして更新数をV字回復したいと思います。

晦日は「会社の人と飲みに行く」と妻に嘘をつき、池袋のマンガ喫茶で23時くらいまで過ごしました。毎年、どうも街が静かになるにつれ、孤独欲求が疼いてしまうのです。別に周りにはマン友がたくさんいるし、イヤホンから流れてくるのは元気いっぱいの『いきものがかりbest版』なので、感傷がどうこういうわけじゃないんですが。前どこまで読んだか忘れたグラップラー刃牙を読んで、ゲラゲラ笑って、ソフトクリームを食べて、お店を後にしました。

別に妻と過ごすのが嫌なわけじゃありません。1年に一度くらい強めの身軽感を味わっておきたいだけなのです。寒くて、何にもなくて、考えごとすらしないような時間を。欲を言えばキャンピングカーをレンタルして豪雪地帯で車中泊したいんですが、さすがにそれは飲み会のアリバイが持ちません。「いやー、二次会会場が長野でさあ」とでも言えば、何も聞かずに許してくれそうな伴侶ではあるのですが。

 

LINEには妻からのメッセージが。
要約すると
・あなたと長く一緒に生きていくと決めた
・来年早々に2セット目の結婚指輪を買おう
・人生を照らす光は一番近い場所にいるらしい、という意味の俳句を見たからそう思った
・指輪にはそれぞれ「5656(ゴロゴロ)」「zzz」と掘りたい
とのこと。

昔仕事でお世話になった指輪職人さんのところで買いたいらしいんですが、つくづく突拍子もない人だなあとほっこりしました。「いま長くいると決めたんかい!」と照れ隠しでツッコみつつ帰宅すると、彼女は何事もなかったように寝てました。

 

翌日はめずらしく元旦から初詣へ。
出かける前珍しく「クレープが食べたい」と言った妻のために出●館でクレープを2個注文したのですが、いきなり注文ミスが発生し1個しか入っていませんでした。この時点で本年の運勢は凶としか言いようがない気もしますが、再注文→60分も待ってまで届いたクレープが特盛だったので末吉くらいにはなったかもしれません。

妻は一度ハマると止まらないタイプで、なんと初詣の帰り道に2個目のクレープを買い食いしていました。去年1個も食べてないのに、今年は1日目で2個かっとばすとは。明日はかき氷を2個食べるらしいです。

いくら書きものを生業にしても、彼女のことはいつまで経っても読めない。しかし、長く伴走するにはこれくらいのほうがいいんでしょうね、きっと。

 

クレープ屋さんの対応は丁寧。勝手ながら生クリームを増量されたのは人生で初めてです。

 

あと、年末には裏サイトに詩を大量追加しました。
40歳になって昔書いた文章を大事にしてるっていうのも、自分の中では結構気恥ずかしく…。というか、そんなおっさん見たことないし、実は全部消してしまおうかと思ったこともあるんです。でも、毎回躊躇してしまう。というか、読むたびに「好きになり過ぎて」消せなくなるんです。

その詩集を作ったのは確か22歳くらいなんですが、絶妙に頭がおかしかった時期というか。ワードセンスが狂っているし、リズムが絶妙に変だし、今ならまずできないような言葉の組み方をしている。

自分にこんなものが書けたのか?
そんな風に毎回感心するし、シンプルに残したくなってしまって。

 

僕は、自分が他人より文章の才能を持っているとは思いません。ただ、自分が自分に憧れるような文章は書くことができたんですよね。まあそれはツボを押さえたマスターベーションができるのと大差ないことなんですが、自分という存在を信じるひとつの礎になっています。

20年もすれば記憶も朧気です。なぜ書いたのか、もっといえば、誰に宛てたのかすら危うい。でもそこには色んな食物をとって細胞を入れ替える前の自分がいて、この手で書いたことは確かに覚えている。続けること、信じること、いろんな種類の自負があって、僕は自分の文章を消すことができないんですね。

18歳の文章も、25歳の文章も消してしまったのに。
なぜか22歳の時のそれは消すことができない。それって、その頃の感性を大事にしたいってことだと思うんです。

 

冗談抜きで、今年はまた詩を書いてみようかなと。
昼はマーケティング面してロジカルなことをさんざん言っておいて、夜は夢想に酔うというのも悪くない老け方なんじゃないですかね。

ほら僕、お酒全然飲めないですし。
でも酔ってるくらいの方が、生きてて楽しいんじゃないかなって。

 

ということで、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。