眠眠カフェイン

横になって読みたい寝言

眠眠カフェイン

入社2日目で会社に飛び蹴り

入社2日目、朝。
研修先のコールセンターに到着したら、既にみんなバリバリ仕事していた。

慌ててフロアに入り、研修マネージャーに
「すみません時間を間違えましたか?」と聞いてみる。

すると、
「ああ言ってなかったですね。研修中は30分始業が早まりますので、明日から30分早く来てください。終業時間は変わりませんので。よろしくお願いしまーす」
と”通知”形式で言われる。

いや、そんなことある?

仕事内容も変わって、駅も遠くなって、駅からの徒歩も遠くなったのに、さらに30分早起きして長く働けって言うの?


午前中はそのまま男梅みたいな顔でテレアポに入る。
僕のイライラがダイレクトに伝わったのか、100件電話して100回「間に合ってます」という言葉を聞かされた。
なぜ用意された顧客リストの住所が全部”郡”なんだ。

 

そんな昼休み、僕はとうとう本社に連絡をする。

何もかも聞いてないよ~と。
頭がもう、くるりんぱだと。
血液が熱湯風呂のようだと。

将来的に僕の直属の上司になる人は、社長が勝手に決めた一連の研修についてほぼ聞かされていなかったらしく、すぐに研修先に来てなだめてくれた。
(見学くらいでゴリゴリ電話するとは思ってなかったらしい)

研修カリキュラムの見直しをしてくれるというが…遅きに失した感がある。

 

その上司は会社の意向について、
「将来コンサルをするお客様の層やニーズを、直接知ってほしかったそうです」
と苦しい代理説明をしていたが、なにも僕自身がプレイヤーとしてテレアポのスキルを磨く必要はないだろう。ご丁寧にノルマなんて設けて。

内定までさんざん待たせたんだから、そのあいだ100時間分でも300時間分でも僕に電話のログを送ればよかったじゃないか。涅槃像みたいな態勢でいくらでも聞いてやるさ。
それに、僕は攻めの営業は極力したくないと事前に伝えていたのだ。


他にもスリッパを自腹で買えとか、コールフロア内に入るカードは支給されないから別スタッフを探してに一緒に入らないといけないとか、とにかくデリカシーと計画性がなさすぎて会社への信頼は地に落ちた。始業時間の件は最後の一押しに過ぎない。

 

もう、来週はいきなり1週間休んでやる。
いっこ前にも書いたが、同じく転職した前職の同期がうちの会社に来ないかと誘ってくれているのだ。さっそく偉い人と面接を組んでくれたので、巨大バッファローくらい角丸出しでヘッドハンティングされて来ようと思う。

 

その同期とは前の会社もぴったり同じ日に入社したが、今回も会社こそ違えど同じ12/1入社。何か運命的なものを感じている。

まだ24歳の若者のくせに僕の倍稼ぐくらい仕事ができて、
ネムヒコさんがマジで必要なんですよ!今電話していい!?来週会える!?僕が研修先行くから飯食いましょう!嫌じゃなかったら一緒にやりたい!」

とめっちゃストレートに求愛してくれるのだ。
それに若い頃の堺正章マチャアキ)に似ててとってもオシャレ。

 

最後は愛にかけてみるのもいいのかもしれないな。