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初出勤は不満が100個!|なぜ日本企業は初日に”やらかす”のか?

昨日が初出勤。
わけあって、今日更新の運びとなります。

 

いやあ、初めての職場はどんな所でも疲れるものですね。
僕は転職体質なので今回で5社目になりますが、また毛色の違う疲れがありました。

ちなみに今日までが出社で、明日からフルリモートです。

 

まず、オフィスがだだっ広い。
いわゆるフリーアドレスというやつです。机があっちゃこっちゃ向いていて、いろんな材質のイスがある。面談で2、3回訪れた時はワクワクしたのですが、働くとなると余計な迷いでしかありません。
窓の方向いてるヒゲが仲間で、あのチラッとこっち見たおかっぱ頭は無関係。向かいのインテリボーイは他人で、遠くのモンエナ太っちょが仲間。みたいな。主要キャラとNPCの区別がつかないのです。

そんな出社組に、おびただしい数のリモート組を合わせたメンバーで会議が行われるのですが、出社組の通信状態がとにかく最悪。顔とか指紋でピッピピッピと扉が開くのに、電波はマンション無線より脆弱ってどういう優先順位?と思ってしまいました。

何にも分からない状態で参加させられる1時間の会議。
メンバーたちは、背景を知らないと分かりようもない議題を、業界用語と、自分たちのオリジナル用語と、つまらない冗談のトリリンガルで語っていきます。

沸き起こる胸騒ぎ。さすがに40になりますと、分かるんですよね。これが”ついていけない焦燥感”ではなく、”かまされていることへの虚無”だと。

 

支給されたPCはマイクもスピーカーも不具合発生。
研修用に見といてと言われたぐちゃぐちゃエクセルデータベースは、ctrl+Fするくらいで更新ぐるぐるドッカーンです。

挙句、事情の見えないリモート組からは
「設定遅いね、もしかしてネムヒコさんってネットリテラシーない方?」
と言われのない疑惑をかけられる始末。

 

「タイムイズマネーだ。とにかくスキのない仕事をしよう。」
上長が新人のためにポリシーを熱く語った会議の後、渡された契約書は僕の苗字も名前も誤字ってました。どうやら面接からずっと間違えて覚えてたみたいです。
タカソウとタカトウみたいに、口で発音されるときわめて微妙だったから指摘しなかったけど。あんなにあなたが必要だと言って、書類も全部見てそれかよと。

結局、最初の2時間はオリエンテーションで、あとはPCの不具合のためほとんどぼーっと過ごすことになりました。僕の業務はBtoCのオンライン対応がメインなのに、なぜこんなことになるんでしょうか。渡された社用携帯は充電ゼロだし。
ちなみに入社まで向こう都合で数ヵ月待たされて、です。

 

なんとか時間をつぶした定時間際、上長から
「このあとちょっと時間いい? 行きたいお店あるんだよね」と誘いが。
今後リモートになりほぼ会わなくなるのでつき合いましたが、なぜ飲み人のちょっとは5時間半なのか。タイムイズなんだっけ?

 

なんの意見も聞かれないまま、縁もゆかりもない北海道系酒場へ。
からっとザンギが揚がるころにはもう、出来上がった上長の独壇場です。

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いじられ社員への「お前の嫁の写真見せろよ、やっぱブスだな」いじり。

「みんな不倫願望あるでしょ? このアプリがおすすめだよ」という謎のレクチャー。

昔、俺はブイブイ言わせてたという自慢。

会社創業以来の写真をひたすら振り返る回(もちろん僕は全員知らない)。

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彼の主戦はマーケティングらしいのですが、なぜこんな絵に描いたような嫌われ行動がとれるのか。お前がモタモタ採用したせいで社会にブランクを置かれた人間が、入社初日、それも月曜日の長時間拘束で疲弊する非モテ未来は見えなかったのか?

僕個人がハラスメントに苦しむ云々ではなく、「こういう社風か…」と呆れられるリスクを考慮しろよと。同世代として、ひたすらにがっかりしてしまったのでした。

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やっと解放された帰り道。
寒い夜をとぼとぼ駅へ行くと、身体中の神経がシダ植物のように細かくとがり、瑞々しさを失っているのが分かりました。

帰宅し次第、速攻で潜ったふとんでリフレインする不満たち。

なぜ、来たる仲間のために準備をしない。
なぜ、明らかに意味が分からない言葉を聞かせる。
なぜ、ハードル爆上がり演説を聞かせようとする。
なぜ、酒席の地雷をすべて踏む。

上場企業だろうが、エリート揃いだろうが、世界に学ぼうが、やっぱり日本企業はこうなんだと痛感する一日になりました。大きい企業だからこそちゃんと準備して、サプライズで15時に帰すくらいすればいいのに。

 

明日は生まれて初めてのリモートです。
さて、どうなることやら。