眠眠カフェイン

横になって読みたい寝言

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男3:ギャル8の飲み会に参加しました

部署のボスが飲み会をするというので参加しました。
指定されたお店の場所は県境をまたいではるか遠くのへき地。超絶面倒だったのですが、「2回目の誘い」「リモートで人との会話に飢えてた」「新人候補が来るらしい」という要素があったので行ってみることにしたのです。

 

お店は昔ながらのお好み焼き屋さんだったんですが、入った瞬間にその印象は一変しました。なんとボスを囲むように、8人のギャルが陣取っていたのです。いったいどこのサマンサタバサ入社式なんだ…と動揺する気持ちを抑えつつ、ギャルをかき分けて席につくことに。8人席なのに、なぜか11人いるからもうギュウギュウです。

体育座りでなんとか身を滑り込ませたら、
「緊張してるんですかー?」といきなりパンチが飛んできました。お前らのせいで狭いんだよ!

 

事の顛末はこうです。

〇ボスがとある営業に「うちで働けそうな若い女の子いたら呼んで」と依頼した。

〇その営業がまだ30なのにバツ3のギャル好きだった。

〇弊社、なまじっか名が知れてるから意外と集まった。

〇勝手に友達のギャルまで呼んできたから定員を超えた。

”ネームバリュー””無料”がかけ合わさると簡単に女子を集めることができるんだなと、世の中のカラクリを知りました。おそらくこの田舎町始まって以来のギャル発生率でしょう。

 

それは、仕事終わりにするにはあまりにヘヴィーな会でした。

右の眉毛くっきりギャルは
小竹向原ってとこに住んでるんです、たぶん知らないですよねー」
「〇〇ってお店行ったことあるよ、美味しいよね」
「すご!私そこの裏に住んでる!ストーカーじゃない?」
とざわつかせ、

左のチューブトップ巨乳は
「私立川なんですー」
「あー、雰囲気的にたぶんタチジョでしょ」
「そう!!!なんでわかるの!?」
とまたざわつかせ、

今までの人生で身につけたムダな収納スペースからあらゆる小物を引っ張り出し、話を成立させていきます。なにせお好み焼きをひっくり返しただけでクラブみたいな歓声があがるので、僕もノリノリで鉄板ターンテーブルお好み焼きをスクラッチ断裁しました。

ギャルの中には既に弊社所属の同僚ギャルも2人参加していたので、その子たちとは普通に仕事トークで盛り上がることも。普段話せないこともたくさん共有できて普通に面白かったです。ただ、笑かすたびに腕パン肩パンしてくるので、次第に僕の両手は試合後半のムエタイ選手みたいに感覚を失い始めました。

 

結論、ギャルは疲れる。
普段その種の動画サイト等を見漁っていると、ハーレム的シチュエーションを妄想する対象ではあったのですが、リアルはそれどころではありません。半狂乱のナイトプールとかならまだしも、その辺の田舎町でよからぬスイッチはそうそう入りませんでした。

なにせ狭いから身体接触は無数にあったし、飲み会終盤では「童貞」「セフレ」「3P」みたいなワードが普通に飛び交っていた、にもかかわらず。

 

ボス(僕と同い年)はボスで、予想以上に疲れたようでした。そりゃそうです。だって一人頭8÷3で2.6666666人のギャルをさばかなきゃいけないんですから。この子はもち明太チーズお好み焼きで、この子はカレー海老もんじゃ。この子は海苔ありで、あの子は鰹節なし。間違えたらどんな罵声を浴びせられるか分かったものじゃありません。
2件目に行くときに「はいはい、さっさと行くよ!」と腕を引っ張ってくるのはさっき話した覚えがない方のギャル。彼女たちのこの世代を超える感性っていったい何なんでしょうか。

 

ということで、週末は今の今まで死んだように寝てました。
ギャル8人と入れ代わり立ち代わり5時間話して数千円なら、キャバクラなら破格中の破格でしょう。それでも、こんな誘いは向こう数年固辞したいなと決意する自分がいました。

帰り道、
「今日はマジで助かりました」とボスからしこたま感謝されました。
とりあえず、参加したのはプラスだったってことでしょう。

ただ、もっと確実に言えることは、昔ギャルと付き合っておいて本当に良かったってこと。明日からはつまらない小引き出しを全部閉めて、まともなビジネスマンとしての今を歩いていきたいと思っています。