おもち好きですか。
僕はね、あらためて思ったんです。やっぱりおもちになりたいなって。
先日、何気ない会話で妻に聞いたんです。
「いくら東大でも、喋り方がバカみたいならバカみたいじゃん。俺がもし東大なら知的に見える?」
と。
妻は嬉しいことに、
「別に東大じゃなくても見えるよ」
と言ってくれまして。
俺って知的っぽいのかー、と聞きようによっては暴力的なセリフを吐きつつ、知的なイメージと思われるダンスを踊っていたら、
「でもそれ以上に、おもしろいの」
と追撃してくれました。
なんたる手前味噌!この子だけはいつだってフォローバックです。
相手が腰痛モチじゃなければギュッと抱きしめてますよ。
あ、俺おも知?
脳内にそんなフレーズが浮かんだ時、妙に嬉しくなっちゃったんですよね。
ヒントは昔あったテレビ番組『ボキャブラ天国』です。
けっこう長く続いた番組なんですが、いつの時期だかに、視聴者の投稿ネタを番組側が評価するコーナーがあったんです。
知的、インパクト、バカ、シブイで4分割された表があって、バカとインパクトの間ならバカパクの35、シブ知の72とかね。わかりやすいですよねこれ。
その表にはなかったけど、やっぱりおも知は最強ですよ。人類が前に進んでる気がするのは、その二つのワクワクがあるからだもの。
でも、おもちは硬いままじゃダメです。カッチカチのおも知なんて、格好がついてそうに見えても、味を知られずにカビるだけ。
まずお年寄りに優しくないでしょ? まあ、おもちは柔らかくても優しくないけれども。
ともかく。
誰かに楽しんでもらうには、相手の歯ごたえとのど越しに合わせないと。
こんなことを考えてたら、ふにゃふにゃで生きてきた人生に自信が持てました。色白だし、たまに食べにくいと言われるし、しょっちゅう叩かれる。飲み込まれることだってある。でも、結果おもちならいいかなって。
ふと脳内にウルフルズの『暴れだす』が流れて。
同時に、臼と杵にまとわりつく不格好なもち米の塊も浮かんだ。
神様、愛をおもちですか?
俺はおもちになられますか?と。
神妙な
妻と言えば、最近彼女が何着か服を買ってくれました。
何もない日プレゼント一番尊い。…何も言わないけど、たぶん就職祝いということなのかな。
さっそく着て銭湯に行きましたよ。
ゆっくり歩いてたら終電逃して歩く羽目になり、さっそく汗がついちゃいましたが。