眠眠カフェイン

横になって読みたい寝言

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ハトとカラスと無職の俺と

午前中、閑散とした公園のベンチに腰掛けて、空を仰ぐのは無職の特権。本当に誰も来ないと約束してくれるのであれば、カバのオブジェにもぐりこんで「八重歯!」とかやりたいくらいです。私、アゴのラインだけはシュッとしてるのでね。

かと思えば焦ってdodaのアプリなんかを開いたりもします。
口約束でほぼ内定をもらっていた会社が、年度末でやっぱり無理かも…などと言い出して振り回されているのです。仕方ねえから自前で新しい会社も探してる状況です。

 

しかし、求人広告っていうのはどこも打ち出し方が下手ですね。”会社がいかにすごいか”とか、”仮にうまくいったらこうなれる”は書いてあるのに、肝心の”募集してるポジション”が全然ぼやけちゃってる。で、結局何すればいいの?みたいなのばっかりです。
なんですか「売り上げ拡大のための各種サポート業務」って。そんなん営業も事務もデザイナーも運転手もそうです。

野球で50試合投げられる中継ぎピッチャーが欲しい時に、「昨年26年ぶり日本一を果たしたオリックスで連覇のお手伝い!タフさ重視のピッチングのお仕事です」とはしないでしょう普通。なのにその普通がほとんどないのが恐ろしいところ。

 

あと、日本人の悪いとこだけど、何でもかんでも書きすぎ。「状況により〇〇をお願いする可能性あり」みたいなのも全部詰め込むから、ものすごく難しい仕事に見えます。とりあえずコレができればOK、でいいんですよ。とにかくいろんな種類の仕事がしたい!なんて人はいないんだから。
……なんて脳内赤入れしながら求人票を見てるから、全然応募できません。このまま求人広告コンサルの仕事でもしたいくらい。リモートで文句つけるだけでいいなら。

 

手持ぶさたにハトとカラスを見てると、ふとどっちが格上なんだろう?と考えたりします。結論は、どっちもどっち。揃って評判がよくないというか、人生のうちで「キモイ」を同数くらい聞いた覚えがあります。実際、僕も↑の画像探してる時に何枚かゾクゾクするのがありました。

ハトに感じる嫌悪感は、ぬめっとした「迎合」のそれというか。立派な職業で尊敬してますけど、一部のダメ公務員に似たようなものを感じます。自分の頭で考える気ねえのかよっていう。はあなるほどっすね!みたいな顔してるし。そのくせ胸はって歩いてるし。
一方カラスは、やっぱりギラギラした「狡猾」ですかね。高い知能と抜け目なさ。誰かの不幸につきものの印象。こちらは例えるなら弁護士といったところでしょうか。

街のそこらじゅうを公務員と弁護士が群れてると思うとなんだか複雑ですが、行政と司法がしっかり機能してるのは良いことなのかもしれません。

 

もともとはどちらも神聖なイメージの鳥なんですけどね。ハトはセレモニーの瞬間に祝福を、カラスはそっとそばにいる敬虔さを。優しさの種類は違えど、人間とは長いパートナー関係だったわけです。日本の場合、ハトが白じゃなくてグレーなのが清潔感損ねてる感ありますけど。

自分は?と考えると、どう転んでもカラス側なんだろうなあと思います。ハトみたいになめられはしない分、”鳥”と”烏”が紛らわしいってだけでひねくれものの評判が立ったりしそう。まあ僕は僕で、同じクラスだったらハトを良くは思わないでしょう。思春期の尖ってる時期には、「うわアイツまた伝書しちゃってるよ」とかなんとか腐してしまいそうです。

 

いつもにましてカオスな話の流れでしたが、言いたいことは言えたので今日はここまで。
ちなみに一番好きな鳥は断然フクロウです。知的で奇妙で肉食。こっかりモテてたまに生徒に手を出しちゃう教授のイメージ。いや、それが良いとか岡田斗司夫氏に憧れてるとかって話じゃないですよ。

さあ、早いところ社会の空に飛び立たなくっちゃな。