眠眠カフェイン

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昭和人による陰キャ陽キャ文化考

昭和生まれの思春期に「陰キャ」「陽キャ」の概念はありませんでした。

そんな人間からすると、この区分けって結構難しい。<外向的と内向的><コミュ力あるなし><ポジティブとネガティブ><インドアとアウトドア><モテるモテない><喋り方><メガネの有無><趣味>…と赤外線センサー並みに指標軸があって、何で判断したら良いか分かりません。

アイドルの子に「私陰キャなので休みの日はゲームばかりで…」と言われても、仕事では集団で人前に出て歌って踊ってるわけで、それただのゲーム好きじゃないの?と思ってしまいます。

 

そもそも、自分がどっちなのかも分からない。
僕らの時代は大枠で<体育会系><文化系><オタク>とかその程度の分け方だったような…それなら、はっきり文化系なんですけどね。

もちろん誰しも陰陽の両面あって、ようは配分の問題だとは思うんですが、僕の場合はそれすら判定困難です。

試しに診断テストをしてみると、

 

 

見事にこう。


学生時代の自分を要素毎に分割しても、

部活は中学野球→高校卓球。バイトは昼家庭教師で夜バーテンダー。ゲームやる。バンドやる。インドア。裸眼。タバコ吸う。酒ほとんど飲まない。

…わからん!

ナゾは深まるばかりです。


陰・陽というくらいだから、やっぱり”外気にさらされてるかどうか”が要素としては強そうですけどね。動物でも、シンプルに森棲みが陰キャで、サバンナにいるのが陽キャな気がしてきませんか? 森をギャーギャー飛び回るサルはイキリ陰キャ。ゴリさんやタイガーパイセンは陰があってもカッコいいし、何の問題もないはずです。

僕の場合は常に女性から「ネムヒコ君色白いね!」と言われてきたし、陰キャということになるでしょう。シロキツネみたいなもんですよ。


あと少し話題が逸れますが、その「色白いね」のニュアンスも時代によって変わってきてませんか?昔は「男子はもっと外出ないと!」とハッパをかける意味合いが強かったのに、最近は韓国系の影響か「色白くていいですね」と明らかに褒めが入ってきてる。

変に「焼けない体質なんですよー」と申し訳なさそうに返したりすると、相手によっては「お、おう…」となったりするので、肌白民としては多少立ち振る舞いが難しくなってきました。


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ギリギリ昭和を生きていたころのわたし。愛車で八王子の自然を駆けまわってもこの程度の色だったので、基本日焼けしづらい体質です。(当時では斬新だった寺田心ヘアーが近所中の話題でした)

 

そもそも僕の場合、他人から陽陰どっちに認定されても「へーそうなの?」という程度の感想になってしまうので、文化圏が違うってことなんでしょうね。こういう決めつけ系の言葉を浴びせられたからには「どこが陰キャだよ!」「マジで!?俺陽キャ?」とかエモーショナルに反応できないとあんま意味ないし。

(そもそも陰キャとか陽キャとかいう区分がナンセンスで人間を2種類に分類するなんて多様性が大事なこの時代に…と早口になる方は機械的陰キャです)

 

この際だから前世代が楽しめるように、電通あたりが動物の概念で再編成してほしい。俺クマキャだから冬は寝てばっかりなんだよねーとか。あたしヤギキャだから意外と高いところ登りたくなる上昇志向でーとか。
プロジェクトが発足したら喜んで監修に入るんだけどなあ。やらないかな。