眠眠カフェイン

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【退職】5月病の心が海で叫びたがってたんだ

今年は過去イチ激しい5月病に襲われました。
いや、こんな超ド級の波がまさか自分に降りかかるなんて。
自分でもびっくりするくらい尻軽に、身体を預けてしまったのです。

まあ5月だし、とっくの昔に終わった話です。
何も気落ちするような話ではございません。

前半は人が会社に背を向けるまでの疾走感を。
後半は解放のカタルシスをご堪能ください。

 
■経緯

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2020年の新型コロナ発生で会社がパニック。
ワンマン社長の思いつきの連続に上司が辞め、なぜか入社数ヵ月の僕が部署リーダーに指名される。ちなみにまだ研修中。

社長が経費削減のためベテランの非正規社員2人を契約終了へ。ちなみに事後報告。

じり貧の業績に危機感を抱いた上層部が、新事業をギャンブル発車。
僕は採用面接や業務フロー整備にあっちゃこっちゃ追われる。

中途採用の若手はコロコロ変わる会社方針に戸惑い定着せず、既存スタッフは業務過多でメンタル崩壊。毎朝日替わりで「うっ駅に着いたらめまいが」といったLINEが届くようになる。

ベテラン2人がいかに業務をこなしていたか、グラフ化して社長に見せてみる。が、「何かの間違いだ」と一蹴。どころか虚偽報告の疑いをかけられたが、普通に合ってた。

あまりに人が辞めるので、開き直った社長から僕の部署の業務を「誰でもできる化」するよう指示がくる。無事誰がやめてもいい体制に。(当然パフォーマンスは最低に)

2022年度に入り業績がようやく安定。余裕が出た社長は、僕に対して「なんか新しいことやって」と雑指示。
本業そっちのけでTikTokメタバースを眺める日々が始まる。

本業を手伝わなくなった僕に、ある部署メンバーの不満が爆発。社長が何年もかわいがってきたアイドル女性社員だったため、「なんで手伝わないんだ!」と激怒される。
僕が思わず「では、新施策は保留でOKでしょうか?」と聞いたのが油を注ぎ、ついに説教部屋送り。

社長は「どっちもやるんだよ!分かった、もういい!待遇が下がっていいなら本業に戻れ!嫌なら別の部署で出直せ。選ばせてやる!」と唇プルプル。
僕が迷いなく「じゃ本業で」と言うと、「いいのか?どうせ不満を言うんだろ!?」と反論され、RPGでゲームで正解の選択肢選ばないと進まないみたいな問答へ突入。

さすがにまったく新しい業務はなー、と僕が戸惑っていると、
「せっかく選ばせてやってるのになんだ!何もかも人のせいか!自己顕示欲もいい加減にしろ!ここは俺の会社なの!嫌なら辞めろ!みんなお前が嫌いなんだよ!」
と魂のリリックが轟き、人格否定botと化す。
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と、5月病を発症した経緯は上の通りです。

まあとっくに社長は信頼してなかったし、同じレベルに落ちるのも嫌なので特にヘラってはいなかったんですが…完全に力が抜けましたね。レッテル張るとか、根回しして圧かけるとか。くだらないことばっかりで。

僕のモチベーションは新人の育成にありました。業務の誰でもできる化を進めたとはいえ、若いメンバーが「自分の代わりは誰でもできる」なんて思わないように、各自の希望に合わせてスキルアップ研修もやっていた。その子たちに嫌われているとトップが仰るなら、もう会社にいる意味もないでしょう。

怒鳴られて社長室を出たあとは、
いつものメンツを誘わず孤独なランチへGO。
風があたたかく、いつも通りおまけでついてくるチャーハンがまずくて、何もかも馬鹿馬鹿しくなりました。

そんなやりとりがあったのが月曜日。
で、翌日火曜日にはたまりにたまっていた有給を緊急取得して旅に出ることにしたのでした。

雑談っぽく取得理由を尋ねてきた総務の眼鏡女子に、
「海へ行ってきます」と言い残していざ鎌倉へ――

■湘南の風になる

なぜインドアな僕が海を求めたのか。
親戚の誰かから先祖が漁師だと聞いたことがあるけど、それが関係あるのか。
よくわからんけど、身体は勝手に江の島を目指してたんです。

江の島まで待ちきれず七里ヶ浜で下車。

ボードを抱えた兄ちゃんがいて、

躍る童がいて、


チャリ爺は空を見つめ、

僕は流木に座って砂をなぞる。

スリッポンかなにかかな?とおもったらイカで、

江ノ電に沿って走ったりして、

スマホが誤作動してなぜか父親に電話。
「なんだ?」と言われたから「なんでもない」とだけ答えて切る。
刹那、トンビに包囲される。
そんなのも良くて、

地元のJKと隣り合わせで気まずく海鮮丼を食べ、


何かに祈り、

何かを見つめ、

帰りにもう一度寄った砂浜では、
3人仕様のビニールシートを購入して完全に寝そべってやりました。

もともと僕は雨や冬が好きで、できれば長袖長ズボンでフードをかぶって過ごしたい殺し屋タイプなんですが、疲れた心はもう太陽に逆らえません。

大の字でふと目を閉じたら、軽く数時間が経過してました。

 

顔に乗せたタオルを外し、
スマホをすーっと流して撮ったパノラマ写真の端っこには

とんでもなく尊いものが映り込んでやがるのです。


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暮れかかる湘南に風が吹きます。
あたりに人影がいなくなってくると、
大好きなYUKIも、函館の海に向かって歌ってたんだよなあ…なんて思いを馳せつつ


「ごちゃごちゃうるさいんじゃハゲーー----------!!!」
とシャウトする自分がいました。

その1日は体感時間がとても長くて、

昨日行ったはずのオフィスがずっと過去のものに感じられました。
もう心の中は完全に将来を向いていて、
「まあ、社長が顔採用するおかげでキレイどころが多かったのだけはよかったよ」
とちょっとだけ会社を褒めて、家路についたのでした。

 

決めた。
俺、生まれ変わったら共学に入るんだ!

おわり


あ、この翌日に退職届出しました。